RAD Studio 2010起動時、「How to Buy」ページが表示される症状について

Abstract: この記事では、問題が発生する3つの原因について説明します。

Q. Delphi/C++Builder/RAD Studio 2010のインストールが完了後、製品を起動すると「How To Buy」ページが表示されます。この原因は何でしょうか?

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原因その1:

エラーの最も一般的な原因は、F-Secure (エフセキュア) AntiVirusソフトウェアをインストールすることによって引き起こされます。ここに記載されている F-Secureの設定を行うことにより、このエラーは発生しなくなります。

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原因その2:

別の原因としては、Delphi/C++Builder/RAD Studioで使用しているデジタル署名が確認できない時です。

以下は、その確認手順です。

1.Windowsエクスプローラで、Delphi/C++Builder/RAD Studio 2010がインストールされているディレクトリのbinフォルダ内のbds.exe上でマウスを右クリックし、[プロパティ]を選択します。

bds.exeがインストールされているフォルダのデフォルトパスは、以下の通りです。

32ビットOS環境:

C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\7.0\bin 

64ビットOS環境:

C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\7.0\bin

2. [デジタル署名]タブを選択します。

3. Embarcadero Technologiesの署名者名を選択し、[詳細]ボタンをクリックします。

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Digital2

図1: [デジタル署名]プロパティ

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4. [証明書の表示]ボタンをクリックし、証明書の情報ダイアログを表示します。

証明書の情報で表示される内容が図2のような場合には、後ほど説明する方法で問題を解決する必要があります。

また証明書の情報で表示される内容が図3のような場合には、デジタル署名の確認が行われているため、この記事の問題には該当しません。

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図2: 証明書の情報(デジタル署名が不明)

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3: 証明書の情報(デジタル署名が確認済み)

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この問題は、存在しない、もしくは壊れたWindowsのルート証明書によって引き起こされます。

Windowsのルート証明書の詳細は、こちらを参照ください。

また、ルート証明書の問題を解決するために、こちらの Windowsの更新プログラムの適用をお願いいたします。

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原因その3:

最後に、期限切れのトライアル版を使用している場合にも同様の問題が発生します。

期限切れのトライアル版ライセンスかどうか確認するには、Delphi/C++Builder/RAD Studio 2010がインストールされているディレクトリのbinフォルダ内のLicenseManager.exeを実行してください。

図4のようにライセンスマネージャのノードで”期限切れ”と表示されます。

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Expire

4: 期限切れの場合(ライセンスマネージャ)

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